SSブログ
ライター仕事 ブログトップ
前の10件 | -

聴こえる、聴こえない。 [ライター仕事]

我が家表紙.jpeg
ネットやお近くの書店さんで絶賛販売中の一冊。

生まれながら聴こえない女優と、
そんな彼女に一目ぼれして呆れるくらい諦めなかった夫(俳優)の、
エッセイ本。

当初はネット販売のみだったのが、予想外に(!?)好評いただき、
書店さんや、関連映画上映の映画館さんでも販売が決まりました。

でね。
いま、故郷の広島でもなんかイベントできないかなーと企画中。

もし、もし、うまくいったら、チョーいいとこです!
その際には告知しますので、ぜひご参集くださいね☆彡

アコちゃん(忍足亜希子さん)、この本の主人公の一人に
お会いできて、この本にも深く関われて、本当に幸いでした。

聴こえる? 聴こえない?

ふと気づき、ずっと思っているのは、
アコちゃんの天然ぶりは神様のご加護ではないか、ということ。

いま、騒々しく、不必要で、いっそ毒になる情報が蔓延し、
なぜか人々はおのれからそれを求めていますね。
どんな場面も猫背でスマホを見ているのが証拠です。

バカじゃないの、と、思います。

アコちゃんは世間の喧騒が聴こえないぶん、
自分に必要な、本当に必要な声だけを聴いていると感じました。
彼女ね、ほんの一週間も違わない生まれなの、まるで双子!

まえに、つばの広い帽子をかぶって、なんだか周りの音が消えて、
後ろからくる車にもときとして気づかない風だったんだけど、
あれ? と。

ふだんからこんくらいでいいんじゃないの? とわかった。

わたしたちは雑音を聞きすぎる。
意図せぬ音に惑わされておのれとは違う意志を見間違う。
信じているそれは、本当に自分からくるものですか?

なんだか不思議なめぐり合わせでアコちゃんに出会った。
わたしを執筆者として見つけてくれた担当くんにも感謝しかない。
彼女の天真爛漫さは、生まれながらのものにして、
横やりの応酬の中に耐えて磨き上げられたものだと思う。

彼女の。

聴こえないぶん、聴くべき声を聴いているのよ、という、
なんかそーゆー本も書きたいと思ってます、テヘ☆彡

続・呉本とは周波数の違うとこで、否、あるいは同じ土俵で、
わたしが生きていてもいい間に書けたらいいな。

あ。
さんざん求愛してこれはわたしの一方的なんだから・汗。
近々アコちゃんに聞いてみるね!



コメント(0) 

提灯記事は書きたくない。 [ライター仕事]

2020年が明けました。
新年あけましておめでとうございます。
今年もなにとぞ、ご愛顧を賜れますよう、よろしくお願いいたします。
IMG_20191231_071122_757.jpg

新年あけてもひまなので(家人が恒例の一人海外旅行で不在)、
のんびりしたり、悶悶としたり、寝たり、呑んだりの自由時間を過ごしています。
幸いにも、年明け一番に、講演のお話をいただいたので、
資料作りをしながら、自らを振り返るというか、
「いったい、わたしは、なにがしたいんだ!?」と向き合えています。

そんな中で。
ひとつ思ったのが、「できれば提灯記事はあんまり書きたくないなあ」
ってこと。

ご存知のように(?)、わたしはなんの権威もない一塊のフリーライターです。
ご依頼いただいた媒体に、ご依頼通りの記事を書きます。
いつぞや、書いても書いても基本直される媒体があり、
「辞めたいんだけど」と申し出たら、
「望まれることを汲み取って書けるのがプロ。個人的表現は要らない」
的なことを言われ、その場では「はあ、はい」と納得したふりを見せたものの、
ぜんぜん納得いかず、結局、出社拒否的にその仕事はおりました。

別段、「わたしに表現させて、わたしの表現は素敵だから」なんて
主張するつもりはさらさらありません。そんな偉そうな人間じゃない。
そんな淘汰された書き手ではないし。ボキャブラリもすくないし。
けれど、指示されるままに(個人的意図とは別に)書いて、勝手に直され、
それで「丸古玲子」のクレジットを載せてもらったところで抵抗感はあります。
「これ、あたしが書いたんじゃないから」。
言いたい。

つまり、提灯記事は書きたくないってことです。

もし、提灯記事なんだねえとわかっていても、すこしでも共感をもよおせば、
進んで書きます、芸能系の記事なんてそういうのが多いもんね。
このげーのー人をわたしはよく知らないけれど、逢えば好感が持てたし、
だから彼らの作る芝居に期待したいし、で、そういう方向性の記事は書ける。

長年フリーライターをやっていると。

好むと好まざるにかかわらず、会得するのです、筆の腕力を。
わたしはとくに、筆の腕力が強いほうだと自認します。
「こんな風に書いてほしいの」と言われれば、ぐいっと、力づくの筆でそうできる。
しかも、読み手に違和感を抱かせず。
きっと、すくなからずわたし自身に「惚れる」ということが起きているから。

一塊のフリーライターも、虫けらではないので。

かつて、「あなたなんて、わたしの小指よ」と言われました。
わたし(その人)が小指をちょいちょいするくらい簡単に切れる、ってことです。
また、「あなたの名刺は要らない、わたしのを渡すのがもったいないから」とも
言われたことがありました。結構、年季を重ねてからです。
頭になにも浮かびませんでした。わたしは虫けらか、ホコリなんだと。
わかっているので、とくになにかを感じる隙間がなかった。
ただ。
一緒にいた人が、まったくわたしをかばわなかったことに、限界を知りました。

えとと。

新年からなにをほざいているんだと、お思いですか?

いいんです。これが本年のホコリ → 誇りへの昇華です。

でもね、書くよ、いくらでも書きます、望まれたこと。
わたしは観察眼がたぶん鋭いほうなので、気づくんです。
こう書いたらいいんでしょう?と。けど、気持ちをそっちに向ける技も持っている。
全面的に前向きにそっちに書きますよ。
書けるだけ、書かせていただけるだけ、幸せですから。

ほかになにもできないんです、書くことしか。
感じて、書くことしか、できない。

今年も、書きます。書くんだろうと思います。
ただし、なるべく、ココロに沿った書き方をしていきます。
わたしのココロなんて、対象者には、媒体には、関係ないものだけど、
それでも、ひっそり、ココロを尽くして書くのです。
気づかれなくてもそうなんです。

全身全霊、全力。

ダレに気づかれなくても、そうなんです。

そして、ときどき気づいてくれる方があることも本当です。
「骨太な文章なので助かりました。いじるにもいじりやすい」と。
昨年末に近いお仕事で、言っていただきました。
気づいてくれる方もあるんだと、信じて、今年も書きます。

フリーライターなんてね。

肩書がないから、昇進もないし、自分の立ち位置がわからないんですよ。
気づいたら、娘か息子くらいの年齢の担当者にコキ使われる身です。
毎年、自分がどのくらい上昇しているかわからないんです。
尺度がないから。
でも、周囲の目線、自らの意思、自らのやる気で、測ることはできるでしょう。
偉くなりたいわけではない(社会的に)。存在を刻んでいく。

わたしのボスになるすべての方に敬意を表し、ときに叱咤し(年長者として)、
共に進んでいくことを、指針とします。

よろぴく。

フリーライターをねー、もっとちゃんとやらないと・汗。
しっかり稼がないと、呉に帰れないもん。渡航費・滞在費が出ない。
ますます身を削りますが、なるべく太ります・笑。今年の目標ね。





コメント(0) 

どこがほしいですか? [ライター仕事]

フリーライターとして主にインタビューがメインです。
自分がインタビュー得意とは間違いにも思わないけれど、
いつのころからかインタビューがメインでそのオーダーは多い、と思う。
有難いことです。
今日も2本やってきました。

人に話を聞くときは全力なので、結構エネルギー消耗します。
熱い熱いと火照った顔で汗をぬぐったり、眼鏡が蒸気で曇ったり。
鼻水がでかかってギリギリだったり。
エネルギー消耗するとお腹がすくんですね・笑。
で、途中、時間が取れるときはアイスとか食べる。
コーヒーフロートとか。なつかしくない? 〇〇フロート。
脳の糖質不足にはラムネが良いと聞いたけれど、
どうもわたしはラムネではなくソフトクリームなものを求めるらしい。
不思議です。フラットなときはそれほどソフトクリーム狂ではないのに、
取材と取材の間にはすこぶる求める。

「どこがほしいですか?」話のどこを原稿に落とすか、です。
このごろ手慣れた感じが出て来た自分にちょっと、おえっ、て思って。
たとえば30分のお話をいただいても原稿に書ける部分は制限がある。
極端だけど正味数分、2、3分ぶんかもしれない。
キャッチーな言葉とか、ほしがる。
マスコミュニケーションにおいては仕方がないとはいえ、ちょっと。
お互いに持ちうる時間とテンションの全力で話していることを、
直接面と向かうわたしは知っているから。
でも、ほしいところを、ほしいように、上手に汲み上げるのも仕事です。
センスが問われるの。

「ここを使ったのね、よろしい」と。
話てくれたほうにも喜んでもらいたいですね。

慣れていく自分に、喝。

インタビューしているときは、相手が丸ごと自分のもの。
その眼はわたしに注がれている、その声はわたしに語っている。
とても得難いことだと思うんです。

インタビューのプロと言われたくてやるのではない。
ただひたすらに目の前にいる人が全世界。
盲目的なこの感じって、あたしって幸せなのかもね。
1509190400744.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

誉められて育つ! [ライター仕事]

ちょっとお久しぶりにライター仕事ネタです。
このところのディープな呉ネタの、箸休めな感じで・笑。

ただいま絶賛発売中の雑誌『FLIX』さんにインタ記事出ました。
1503648733184_LI (2).jpg
表紙が写真掲載NGな方なのでぬりぬり失礼します・汗。
わたしが今回インタしたのはこの方ではなくて・・・。

泣く子も黙る!?ジャニで大人気の松〇潤さんです!
1503648714357.jpg
こちらもギリギリお顔が隠れるように。わたしの名前だけ大アピール。
・・・と思ったら、写真、ボケてますね。右端にクレジット入れていただいてます。

普段は舞台(ローチケ演劇宣言さん)やドラマ(関テレさん)が多いですが、
ときどきお声掛けをいただいて映画のインタビューもします。
FLIXさんは「丸古さんの自由に書いてね」的な野放しなので・笑、
文字量だけ渡され、後は、自分で文章構成を考える。
そして、多分に、わたしの個人的な表現を盛り込みます。

まつじゅんさんのインタは、カコミから始まりました。
すんごくたくさんの媒体が来ていて、席順でわたしはたまたま質問順が最後。
前半の媒体さんが時間をたっぷり使っちゃったもんで・苦笑、
わたしの持ち時間はわずか・・・。えー、〆になにを聞いたらいいかしらん?
しかも、「お後がよろしいようで」な回答するのが相手も気持ちいいはず。
しかも、しかも、ほかの媒体に取られてもいい内容・・・。

まあ、そんなこんなで、多くの媒体がひとつの回答から文章を起こすことになるため、
どんな文章構成にするかはとても重要になるのですね。
わたしらしく、FLIXさんらしく、なによりまつじゅんさんらしく。

その後にすこしもらえた個別インタビュー時間で、
原稿ラストのほうは独特のものになったとは思います。

それで。

ふとある日、FLIXさんから「評判いいですよー」って連絡もらいました!

なんか、SNSとかで「FLIXのまつじゅんページいい!」な投稿が多数。
さらに、「お葉書も来てるよー」。感動してくれたファンの方が雑誌宛に
お葉書を届けてくれるのです。わざわざハガキを用意してペンを持って書いてって、
アナログな感じに感激するじゃああーりませんか。
(写真がとっても素敵なのでそれがミソですが、テキストにもお誉めが)

うれしいです、素直に!

わからないものですね、ほんと。

どんな言葉が、表現が、切り取り方が、どんな方に突き刺さるのか、って。
ある意味、客観的になれる瞬間でもあります。客観的に自分を学ぶ。


こういううれしいことがあるので書き手はやめられません。
わたしゃ、誉められて育つのよー!笑




nice!(0)  コメント(0) 

赤坂大歌舞伎。 [ライター仕事]

TBS赤坂ACTシアターで上演中の「赤坂大歌舞伎」。
ローチケさんのサイトで3回取材させていただいたこともあり、
どうしても観たくて行ってきました。
わたしの書いた記事は下記 ↓↓ です。
http://engekisengen.com/stage/shuzai/akasakakabuki/
http://engekisengen.com/stage/interview/akabuki/
http://engekisengen.com/stage/a-kabuki4/

1491983571132.jpg

いまは亡き十八代目中村勘三郎さんの「赤坂で歌舞伎を!」の一声で
始まったという赤坂大歌舞伎。赤坂「大」歌舞伎と、
「大(おお)」が入るのがミソです。
近年は現代劇からの作演出家が歌舞伎とコラボすることが
珍しくなくなったかもしれませんが、に、しても!
今回の新作は、蓬莱竜太さんという現代劇ど真ん中の作演出家。
勘九郎さんとの交流から「歌舞伎書いて!」が本当になったとか。

言ってみるものですね。言わなきゃ始まらないですね!

ハッキリ言いまして、わたしは歌舞伎には疎いです。
何度か見たことはありますが、演目にも役者にもぜんぜん疎い。
なので、本作が、古来の歌舞伎とどう化学変化を起こしているのか、
歌舞伎好き・演劇好きの方に納得してもらえることはたぶん言えない。

でも。

めちゃんこおもしろい!……ということだけはわかりました!

1491983591900.jpg
はためくのぼり。入口から「おお~」と興奮は盛り上がる。

これまでいろいろ芝居を見てきました。
飲み代をケチって月に数本とがむしゃらな過去もありますが、
ここ近年は諸事情(?)で足が遠のいている。それでも、
お仕事させていただく関係でいくつかは見ています。
過去観た中で「これは芸術だ!」と感動したのが野田秀樹氏の「ザ・ダイバー」。
「なんという浄化だ」とココロ洗われたのは仲村トオル氏主演の「遠野物語」。
演者に驚いた「キンキー・ブーツ」、初演「キル」の新小劇場時代の幕開け。

そして、この「赤坂大歌舞伎」。

終演後、「期待と違ったなー」とつぶやくおじさまとすれ違いました。
うーん、歌舞伎の常連さんかもしれません。
正当な歌舞伎かと問われれば、このたびの新作はまったく異質なのでしょう。
(わたしは歌舞伎に無知なので多くは語れませんが)

けれど。

「歌舞伎役者が演じりゃ歌舞伎なんだよ」と。
故勘三郎さんが言ったそうだと蓬莱さんが記者会見で言っていたのを思うと、
あれはやっぱり新しい歌舞伎なのだと思いました。
歌舞伎役者は“地”が違う。身体も心もとてつもなく強い。
観客を引き受ける度量も広い。

ゾクゾクしました。背筋をすうーっ……と。いろんな意味で。

観られてよかったわー。



それいゆ。 [ライター仕事]

昨年に続き、
舞台「それいゆ」のパンフレットで対談原稿など書かせていただきました。

1491951097494.jpg
「それいゆ」は再演で、左が昨年パンフ、右が今年の。
昨年インタページを書き、今年もお声掛けをいただきまして。

“再演”って特別なんですよ。
同じ舞台を繰り返し、ほぼ同じメンバーで再び演じるって、
ありそうでなかなかない。作品自体の繰り返し使用は多いけど、
メンバーまで一緒というのはなかなかない。
このたびは若干名の入れ替えはあったものの、
主要キャストもアンサンブル(その他の脇を固める人々)もほぼ同じで。
そんな特別な再演にパンフ書きで“再演”させてもらうのは誠に光栄です。

主演は中山ユウマくん。
初演よりぐっと落ち着いていると、稽古場から感じました。
昨年の初演が女優デビューだった桜井ヒナコちゃんも“演じる”力を
憶えて楽しくてしょうがない、といった感じで。
夢の遊眠社(という野田秀樹さんの劇団、いまは解散)時代から好きだった
佐戸井ケンタさんの巧妙な名人芸的芝居はいつ見てもワクワクする。

中原淳一という戦中戦後を生きた画家・イラストレーターの生涯の物語。
わたしがいま追いかけている呉の歴史の時代とかぶっています。
昨年は気づかなかったことに改めて気づかされる風もありました。
本当の美しさを追い求めた中原の生き方は崇高で孤独で温かい。ただ、
やはり、呉の実態を知っていく中には、
「そうも言ってられない」な微かな反発心も抱きます。

そういうのが、芝居のいいとこ、なんです。(映画や音楽もきっと)

見て、感じ取って、自分で考える。自分の感想にしっかり耳を傾けること。

パンフレットには、中原淳一と交流のあった中村メイコさんの原稿もあり、
こちらも少々お手伝いいたしました。
メイコさんから淳一先生へのお手紙です。

「丸古さんに書いてもらうなら原稿スタイルはお手紙でもいいかもです」と、
担当の方が言ってくださった。
わたしのお手紙活動をホームページなどで知ってくれていたようで。
すごくうれしかったです。

(ほぼ)初めての代筆が(までは、いきませんが)メイコさんとは。
思ってもみなかったです・笑。
ココロを込めて、メイコさんに寄り添う気持ちで(お会いはしなかった)、
手紙を書くって本当に素敵だと、改めて思いました。

「それいゆ」東京公演は無事に千秋楽しましたが、
福岡・小倉公演、兵庫・神戸公演が続きます。
http://www.ktv.jp/event/soleil/index.html

ご興味の方はぜひ! わたしも書いたパンフレットも劇場で買えます・笑!

にょろにょろ。 [ライター仕事]

ライター仕事で千葉県を横断する鉄道、小湊鉄道といすみ鉄道を取材。
遠かった~!
行き帰りは媒体さんが出してくれたレンタカーに同乗でき
楽をさせてもらったけど、に、しても、遠かったわあ。
運転ご苦労さまでした、なのです。

沿線をちょっとずつ一日かけてロケ取材、こういう仕事は久々。
立ち寄る場所で紹介用に聞き取りを行う、これはこれで、
がっと集中するインタビューとは違う緊張感というか、注意力というか、
ある種多岐にわたる能力を有しますね。

で。

この旅で、にょろにょろに遭遇しました!
1489146783489.jpg
意識せずぷちったスマホ写真にこれ。んー、かわいいっ。

1489146802198.jpg
これの一部で、さらにこれは、

1489146791462.jpg
これの一部で、さらに、さらに、

1489146809590.jpg
これの一部です。

いすみ鉄道の最たる特徴がムーミンペイントの車両。
事前にネットで調べていったけど、実際に見るとかわいさ倍増!

ムーミンにそれほど詳しいわけではありません。
ムーミンとかミイとかスナフキンとかいうのが固有名詞(名前)ではなく、
ムーミントロール族、ミイ族、スナフキン族という妖精の種族の名前であるとか、
ミイとスナフキンは遠縁(その場で調べるとスナフキンはミイの異父弟!?)とか、
「ノンノン」は日本アニメだけで原作では「スノークのお嬢さん」であることとか、
そういうことをちょっと聞きかじっているだけ。

わたしは妖精より天使が好きなのですが(この2つを比べるのも変だけど・笑)、
以前、「天使じゃなくて、妖精寄りになったほうがいいんじゃない?」と
言われたことがあります。理由は、
天使は神の意志を伝える“メッセンジャー”であり、
妖精は“そこに宿るものの気配”ということで、わたしの書き手としての在り方を、
だれかの意志を伝えるんじゃなく、自分で感じ取って書くのがいい、という勧め。
インタビュー記事はつまり“天使”グループなんですね、個人的カテゴリーですが。
ちゃんと“妖精”グループなものも書けるようになりなさい、と。

うん、わかる気はする。の、ですが。

いまやろうとしている書き物は、
“天使”的に受け取りつつ、“妖精”的に感じて書いてみよう、というもの。
どっちものいいとこどりって言われたら返す言葉はないですが、
天使も妖精も分け隔てなく・笑、やっていけたらいいなあって思います。

あ。

にょろにょろも妖精なのかなあ? お化けの一種と説明する説もあるようだけど。
ふと思いましたが、にょろにょろって「キノコ」類の一種ではない?
群生してて、ひょろってて、みんなで揃って揺れて、ただ、移動する。

にょろにょろは、正しくは、ニョロニョロと表記するみたいです。

トーマくんその②。 [ライター仕事]

生田トーマくんインタビュー記事が、
現在発売中の雑誌『FLIX』さんに掲載されました。
ぜひお手に取ってくださいませ★

1487920747777.jpg
(上の写真、「文=丸古玲子」になってますー)

インタビューが心地よかったと、
昨年末のブログ『トーマくん。』にも書きました。そんでもって、その②。
あのときの空気感を思い出しても、やっぱ心地よかったなあと思うんだなあ。
盛り上がったとかではないし、カコミからの個別だったから、
一対一はほんの10分程度。ガッツリ話したのじゃないのだけれど、
ほんの10分でも思うものはある。

で。

このブログを始めて2番目の記事『毛糸の帽子。』(昨年11月)に、
数年前に1シーズン30個も帽子を編んだ話をしたら、
「かわいい……」と某ジャニーズ青年に言われたって書きました。それ、
今回のこの記事です。

映画『彼らが本気で編むときは、』で、
トランスジェンダーの女性を演じるトーマくんは、
作中わりとずっと毛糸を編んでる。とても上手なんですよ。
そんなで自分のこともちょっと話題に出しちゃった。
「対談」ではない「インタビュー」なので普段は自分のこと、
そんなに言わないんですが、つい思い浮かんで言えたあたりが、
心地よかったにつながったかもしれません。

で、で。

彼が「かわいい……」とつぶやいたのは、わたしのことなのか?
父のことなのか? (『毛糸の帽子。』昨年11月の記事ご参照あれ★)
結局、謎のまま・笑。

素敵な映画です、ご覧になってみてみてくださいまし。

そんでもって今号『FLIX』さん巻頭も書かせていただきました。
1487920761469.jpg

チェキら★


カエルさん。 [ライター仕事]

先週のライター仕事は、長年のお友だちカメラマン、リカちゃんの六本木スタジオにて。
ストレッチトレーナーの先生がやって見せるプロセスを一つずつ撮り、
そこに「腕を上げて脇腹を伸ばす」みたいなテキストを付けるのがわたしの仕事。

先生がどんな風に身体を使うのかそばでじっくり観察し、
「足は肩幅に開く?」「目線は正面で良い?」などチェック。
撮影のごくごく近くに寄りたいのですが、わたしがカメラに映るとダメなので、
しゃがみこんで身体をちいちゃくちいちゃくし、床の上でメモメモ。

すると。

ユミちゃん「あれ?まるこちゃんの足、どっから出てるの?」
リカちゃん「ほんとだ、気持ち悪い・笑」

ユミちゃん「ねえねえ、横から見たらもっとすごいよ」
リカちゃん「カエルさんだねえ、しかも髪がボサボサ・笑」

これが、
IMG_2430.JPG
これに見えて。
th[10].jpg

これは、
IMG_2431.JPG
これですね。
th[2].jpg

(ユミちゃんはリカちゃんの妹。姉妹でカメラマンさんなのです。
おもえば昨日はリカちゃんユミちゃん2人体制で豪華!)


いやあ、ついこないだ、「ムツゴロウ」になったばかりでしたが、
今度は「カエルさん」になりました!

なんだか水際の生き物が多いねー。


難しい人。 [ライター仕事]

先ほど取材帰りに「インタビュー難しくなかったですか?」と聞かれました。

え。

難しそうに見えてましたか。
「やれやれ今日の人は難しかったなあ」とは、露とも思っていなかったんだけど、
わたしの聞き方がイケてなかったのかなあと反省しました。

このたびの取材相手(役者さん)はちょうど舞台稽古期間のまっただ中で、
役作りに模索されているため、出てくる言葉の種類がすくなかった。
そういうタイミングだったということ。

インタビューが難しい人、という感想は、この仕事をしているとままあります。

多くを語らない、極めて物静か、失礼な質問に不機嫌になる、など。
失礼な質問はダメでしょう。でも、どんな風に失礼なのかにはいろいろあって、
わたしもいつも緊張と反省を繰り返します。
インタビューに際してもっとも意識するのは「わたしの準備は足りているか?」
その人について、その作品について、脚本や演出家、共演者について、
毎回が初めてのものを扱うに等しい準備ですから、ワラワラのドキドキ。
すこしずつ蓄積できるものもあるけれど、そこにあぐらをかいては痛い目を見る。

お互いに仕事とはいえ、人間だから、バイオリズムや相性もある。
「あなたにそれを教えたくない」とか「知らないの?」とか言われたし、
撮影の角度の都合だったと思うけど、たまたまお相手より上座に座ったことで、
「失礼である!」とあとから叱られたこともあります。

えーん。

思い出しただけでメゲちゃう。

……うんにゃ、教えてもらったと受け取って肥やしにしないと。

反対に、リップサービスの素晴らしい方もあります。
現場では非常に盛り上がるけれど、あとで原稿にしようとしたら、
他紙と大差ない内容になって、「うーん」とうなることもしばしば。
とても生意気ですが、紋切り型の言葉が出始めたら要注意。
そこからどうツッコむか、自分の背負う媒体独自のものが拾えるか、
最高潮の緊張の中で賭けに出る!……これが、へたくそ!

とほほ。日々が精進ですわねえ。

インタビューで恐れられるのは、沈黙です。

たった、3秒、5秒。
インタビュー中の3秒5秒はとてつもなく長く、ひたひたと恐ろしい時間です。
あ、怒った? ……え、マズい? なにが怒らせた? みたいに追い詰められる。
でも、普段の自分の会話を考えても、5秒の沈黙なんてよくある。

待とう。

待ちたい。

お相手はきっと考えてくれている。

あれが正解だったかはわかりませんが、わたしが初めて沈黙に耐えたのは、
カセリョーさんでした。10秒ほどの沈黙ののちに言葉を出してくれた。
待ってよかったと思いました。ありがとうございましたと心から思った。

以来、沈黙をいかに心地よくするか? にココロを尽くすようになりました。
(お相手によって。しゃべることがないから単に黙るケースもあるので、
そういう場合は、素早く話題(質問)を提供すべし!きゃー!)

で、これって、芸能人・有名人ではない、一般の方々のインタビューでよく起きるんです。
取材され慣れていないからでしょう。
そんなとき、「インタビュー」ではなく「会話」であることを全面に出す。
話したくなる空気感づくりがとっても大切。

はー。何度やっても、毎回が初めて。

はー。

でもですね、わたし、難しい人、好きです。
想いを聞き取ろうと全身が耳になる。あ、なんかいまの言葉、本心みたい!とか、
あ、やっと目が合った!とか、男性の場合は一人称が変わる(僕が、一瞬、俺)とか。
わたしとお相手だけの蜜月の瞬間を夢見て・笑。

すこしずつ近づく。

もちろん。

イコール、上手にインタビュー出来てるとは言えないけれど・爆。
常に、緊張に火照った蒸気でめがねが曇るし、お相手にも気づかれてるし・苦笑。

1485845651589.jpg 
写真は今日とは違う日のです。!
前の10件 | - ライター仕事 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。