これは泣く。 [呉本くれぼん]
『呉本に』でインタビューに応じてくださったおばさまたち。
本誌にも掲載したから、ここのアップもダイジョブと思うよ
オーラルヒストリーは、とても切実でリアルで、あるいは、
ときとして「演出され」ている可能性もあるのだけれど、
わたしが伺う方々は、どなたも間違うことなき真実の物語で。。。
発刊後、掲載を許可してくださった方々より、お電話をいただく、
ことがあります。
「まあまあ、この年になってこんなことになるなんて」とか。
「ようがんばって書いたね、がんばったね」とか。
「わたしが生きた証拠がここに残るんよね」とか。
「お友だちもほしいと言うてなんだけどどうしよう」とか。
電話口でわたしは泣くのです。
本当に、ああ、本当に、ありがとうございました。
わたしの未熟で不躾で違和感だらけの問いに答えてくださり、かつ、
リアルに残る「書籍」に載ることを許してくださって。
これは泣く以外はないよなあ・笑。
たぶんわたしは勘違いをしている、いまこうして、お電話で、
声を交わしているお相手がいつまでもこうしておられると。
けれど命の終焉は宿命であって、自然なことであって、
みなさまよりわたしが先に、ということも無きにしも非ずで。
たとえコロナに感染しなくても、ワクチン後遺症に侵されなくても、
戦争で死んでしまう命が、いま、目の前にあるのだから――。
自分が「生きている」と実感できるはじめての体験かもしれないね。
おばさまたち、おじさまたちに、いい子だねって言ってもらえる幸福。
これは泣きますよ、ほんと、泣く。ときには。
「あんたなんかよりわたしが出るべきなのよ」と知人に言われて
傷ついた方もありました、わたしが書いてしまったばかりに。
だから。
文責、なのです。背負う気概があるのか、無いのか。
「いいえ、この出会いがわたしにとってはすべてです。
傷つけてごめんなさい、けれどわたしは貴方にお会いできて幸運でした」。
本当にその通りなのだから。
著書を知っていただくには広く告知をがんばっています。
なかには。
本書を読まずともわたしが投げたリリースで書ける紹介文よね、と、
がっかりするケースもあります、そりゃあります。
けれど。
読んでくださったからこそこのような表現なのだ、と、
こころより感謝を申し上げる場もあるのです。
傷つくもんです。
そういう、もんです。
だからやっていくのです。
2022-04-08 20:29
コメント(1)
メッセンジャー確認お願いします
by オ・ゴシ (2022-04-24 13:05)