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恍惚の女神さま。 [つれづれ]

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わたしの自室の白い壁にご降臨くださったアメノウズメノミコトさま。

アメノウズメノミコト(天宇受売命/天鈿女命)は『古事記』に
登場する日本の最初のほうの神様。

天の岩戸にお隠れになった天照大御神(アマテラスオオミカミ)に
どうしたら出てきてもらえるかと神々が知恵を絞る。

ここで現れるのがアメノウズメノミコトという女神。
天照大御神が隠れたために真っ暗な世界の中、骨を焼く占いの火影で、
一心不乱に踊り出した。

ウズメさんの踊りは激しく情熱的でなににもとらわれない。
もうもう着物ははだけて、乳房も露わにゆらゆら、陰部まで晒す。
そんな究極の恍惚感に漂うウズメさまを見た神々は大笑い。

岩戸の外のにぎやかさを不思議に思った天照大御神が、

「なんなのよ、わたし(太陽)が隠れているのにみんな笑っちゃって」

と。ちょっと覗こうと細く岩戸を開いた瞬間を見計らい、
力持ちのアメノタジカラノオカミ(天手力男神)がバーンと岩を放り投げ、
天照大御神をぐいっとこの世に引き出し、太陽が戻ってきた。

ウズメちゃんの活躍はとてつもなくすごーい!のです。

ことの始まりは、
女子の武士道で著名な作家の石川真理子先生との出会い。
今年5月。真理子先生のご案内で長野県の戸隠神社の五社めぐりができる
幸運を得まして。
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五社のひとつ、火之御子社(ひのみこしゃ)はウズメちゃんが御祭神。
手を合わせ頭を垂れてお参りするだけではなんとなくピンとこなかったから、
踊ってお参りもした(わたしだけね・汗)。

真理子先生のご解説がめちゃくちゃ腑に落ちるのです。
「アメノウズメノミコトの踊りで神々が笑い天照大御神を引っ張り出すことが
出来ましたが、アメノウズメノミコトは、最終的には、
神々を笑わせようとしたのでも、天照大御神をおびき出そうとも
していなかったのではないか。作戦としてはそうであったかもだけど、
踊るうちに女神は自分自身の限りを放出した。逆に、だからこそ、
天照大御神にも届いたのではないか」

深くうなづく。

芸能の神というお顔で知られるウズメさま。
猿田彦(サルタヒコ)の妻として知られるウズメさま。
そこに、わたしは恍惚と情熱のウズメさまを見出します。

没頭、ということ。

一心不乱、ということ。

熱の限り、魂の限り、自分である限り、ということ。

いまのわたしにとってめちゃくちゃ憧れの境地であって。
書ききること。

それで、なんかリアルで勇気の出るものがほしいなと、
ウズメさまの絵画とか売ってないかとネットサーフィン。
したら、
意外にもほとんどないんだよね・汗。あるにはあるけど、
きれいすぎるというか、シュッとしすぎというか、天照大御神の付録みたく
描かれたりして、納得いかない。

ただ1枚。激しく惹かれたのが。
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だいぶ追跡したよー。
https://ameblo.jp/soyokazepastel/entry-12285162885.html
マリンカ、小泉彫さんという画家さんの作品だったのです。

すぐにメールで問い合わせ、東京エリアなら実際に見に行けるとのこと。
日時をお約束していそいそ行きました。
一目見て、離れがたくなってしまったよ。
思えば、見に行ったのが今月頭だから、ご降臨まで早かった!
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すっかりわたしの一部になってくれたみたいな感覚・爆。
いーなー、お顔いーなー、つま先いー、おっぱいいーなー・・・お?
あー。
わたしのおっぱい、ウズメちゃんのおっぱいに似ている気がする・汗。


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なんで佐野元春ってこんなカッコいいんだ? [ぐだぐだ]

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・・・というタイトルで、写真はサザンオールスターズです。
この方々はほかに真似できない世界観と曲調で、
今日はなぜだか『ヤング・ラヴ』を聞いています。

しかし。
佐野元春って、なんでこんなにカッコイイんでしょね。
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当然、音楽家としての彼が通常です。
ただ、わたしのこよなく愛するドラマSPECでは俳優として出演していて。

くすぐられるのです。

佐野元春の楽曲では『サムデイ(SOME DAY)』をよくカラオケで
歌いました。なつかしいねー、カラオケなんてだれも行かないかねー。
悪いけどわたし、うまいです( *´艸`)

SPECに使われた彼の楽曲は『彼女』。
引き潮のように忘れていく。--。

引き潮のように忘れられたらいいなぁって。それが本来だって。

忘れる、という特技をわれわれ人間は授かって生まれ出でた。
なぜ人は争うのかなあ。


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兄妹げんか。 [つれづれ]

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まだ現実味はないのだけど。
そして、こんな風に綴ることに抵抗がないわけじゃないけど。

わたしがその人と今世で会えたことに感謝したいので、
ちょっとだけお付き合いください。

今日、身近な仕事仲間を一人、見送りました。
なんてのかな、拝顔もできず、四角い箱が空洞に吸い込まれて行って。

たくさんの人がお見送りに来ていた、50、60人くらい?
会場のスタッフは「ここにかたまらないでくださいっ」みたいに
必死な交通整理をしていた。
半分以上知らない人たち・苦笑。

もう20年来のお付き合いなのだろう、たいがいの人がそう。
最初の取材はなんだったか忘れたけれど、とにかく現場で初対面、
取材後、わたしから誘ってお茶して帰った。
当時、いいなって思っていた舞台俳優の一人にちょっと似てたんだよね。

それ以後、なんだかんだと接点は続いた。
主に仕事で、ときどきプライベートで。
ただ、その人に性愛的な、男女の感情を抱くことはなかった。

兄妹げんかみたい、てか。

いろいろ思い出すのよ、なんだかんだと一緒に遊んだり、
たぶん、彼の恋心を酒のつまみに飲んだり、いかにわたしがイケスカナイ女かと
と、つらつら説教されたり。
ペアチケットを買ったはいいけど、だれも一緒してくれないYAPOOSの
ライブに一緒にいってもらったり。
(コミックバンドやな!と卑下?されたのでケンカになった)

でも、彼が結婚してから、たぶん、結婚してからはやさしくなった。

ありゃ? こんな柔和だったかな? とびっくりするほどに・笑。

わたしの結婚パーティ(つか、飲み会)にも来てくれた。

まだお互いに尖っていた時代、仕事でコンビ組むたびに、
もう思い出せないような口喧嘩をすっごいしていた。

まるで兄妹げんかのように。

自分で言うのもアレだけど、あたしたちの言い合いはほのぼのしてて・苦笑、
だいたいにおいてほっとかれた。
ほっといても、ほっとかれても、問題なかった。

今日は拝顔できなかったのがとても残念だけど、
なんで!?と思ってちょびっと泣いているとき、ぽんっと。

ぽんっと。背中をたたかれて、彼だと思った。

ふふん、きっと、りかちゃんか、ゆみちゃんか、ももこが心配して、
ぽんってしてくれたのが種明かしなのだけれど、なんか彼が。
ぽんってしてくれたんだと思うことにする。

すこしだけ真面目?に言うと。
彼やわたしのようなフリーランスが一週間以内に発見してもらえるなんて、
とても恵まれている。
早くに不審に思った人の、そして実際に赴いた人の、いてくれたことを、
彼や奥様と一緒の気持ちで感謝したい。

みきさんがいてくれたから、いのうえさんがいてくれたから、よかった。

もちろんいまのわたしは同居人がおいでなので、
二日も放置ってことはないと思うけど、ちょっと前まで、
もしもいましんだらわたしはみつけてもらえるのかな、って、
たとえ話ではなく思ってた。
みつからないだろうなって周知の前提でなんちゃって短編小説とか、
書いたりしてた。

まだ、うまく、実感できないけれど、いっぱい気づかせてくれて、
いっぱい記憶をくれて、ありがとう。
今世で会えて本当にうれしかった。

これからはこういう連続だと思う、動揺しながら生きると思う、
生きている間は。
「おまえ、ぜんぜん大丈夫じゃないやろ?」といってくれた、きみ。

きみのほうがぜんぜん大丈夫じゃなかったよ。



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