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アルキメデスを観ました。 [呉本くれぼん]

東京では先週末に始まった『アルキメデスの大戦』を本日観ました。
アルキメデス.JPG
ゴジラのTOHOシネマ@日比谷。
平日のせいか朝一の観客はすくないけれど、
どっちかってと女性が多いかなー、菅田将暉くんのせいかな。

原作マンガは読んで予習していました。
だって、わが呉でも撮影したって言うんだから。
あ、あそこかもー、って、シーンシーンでわかったよ。
物語は、史実から構築したフィクションです。史実とは違うのよ。
でもね。
神髄のところには真実がいっぱいあるんじゃないかと思った。
なんていうのかな、伏線を拾い集めたラストシーンが泣きそうだ。

パンフレットの中面には堂々の見開きで戦艦大和の解説アリ。
映画に出てくる実在人物の紹介もある。
そう。
実在人物と架空の人物が交錯するから、
歴史を知っている人にはちょっとややこしい点もあるやもだけど、
うん。
こういうこともあったかもしれないって、人の心の中の部分でね、
あったかもしれないって。真実ってわたしが言うとき、そっちだから。

菅田将暉くんは、映画完成披露で呉に凱旋したらしいね。
すごいと思う。
あと、柄本佑くんは(もうオフレコじゃないよね)江田島の第一術科学校で
一日体験入隊し、役作りの基礎を体感したとか。
えらいよ。きびきびとした動きにしっかり感じた。
プラス、先日亡くなった佑くんのお母さまの角替和枝さんとの
共演シーンはなくとも最後の共演映画になったのかな。

わたし、ねえ。
『呉本』を書いたとき、平賀譲があんまり好きじゃなかった。
でも、平賀譲がモデルであろう平山忠道にはきゅわーん!とさせられた。

それと、山本五十六をこう解釈するのか、とも思った。

フィクションだから、ある意味なんでもアリです。ただ、
これから先はあの大戦の実体験者が失われていくし、
書物に書ききれないこともあるだろうし、書く人によって視点が違うし、
これから先、いろんな解釈が付与されていくんだろうと思った。

いい、悪いは、別として、だよ。

「最後の沖縄特攻は、大和の墓場を探してではないか、という見方もある」。
わたしに最初にそれを教えてくれたのは、
大和ミュージアムボランティアガイド会長の兼森さんでした(呉本登場)。
3000人以上の命を連れて。
そこのところの新たな表現が、映画『アルキメデスの大戦』にはあったと感じた。

もちろん。
あの戦争をしたのは大和だけじゃないし、沖縄特攻だって大和以外九隻もいた。

ありゃりゃ、なんかクソまじめに訴えちゃってる、わたし。
観てほしいです、この映画。
ミー・ファーストがなんだか流行っちゃってる現代だからこそ。
大衆と民意がごっちゃになってるいまこそ。

大淀新聞.jpeg
これは本日の中国新聞掲載の記事。呉と江田島の仲間にいただいた。
7月24日、巡洋艦大淀が江田島の内海で擱座した日。
その慰霊祭の模様。
先日、江田島を知るための取材で、この慰霊祭をずっとやってこられた方に
お話を聞くことができました。その方が取材の最後にこういった、
「7月24日は大淀慰霊碑のほうを向いてやってください」。

東京のど真ん中でどっちだかハッキリわからなかったけど、
お日様がいそうな場所から西を感じて、合掌と、ペコリ。


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