ホムンクルス。

しばし放置していました。
西日本豪雨の本当の深刻な被害は雨の止んだあとにわかる――。
いまがちょうどその期間で、東京から心配と応援しかできず胸が痛いです。
わが実家は一週間ほどの断水に見舞われたものの無事。
いまも断水の続く川尻地区には友人が住んでいます。
なにを言うことができるのか。
「痛い雨だった」とは、あの豪雨の実体験を教えてくれた方の言葉。
短く鮮烈な指摘にうずきます、皆様の健康を心から願ってやまない。

こんなときに、なのですが。

ホムンクルスとは、昔々の錬金術師たちが造ったという人造人間のこと。
小人、という意味があるそうで、ホムンクルスは小さいんですね。
ビーカーの中で生まれる。

ブレインマッピングという表現、ご存知ですか？
「脳地図」です。
脳味噌がどんな活動をしているかを地図に起こす考え方で、
２０代から興味を持ってときに本なぞむさぼり読んでおりました。

それで。

これは「ペンフィールドの脳地図」と呼ばれる図ですが、
カラダが受け取る感覚の大小の違いを部位ごとに表現したもので、
これを見ると、手や顔や性器の感覚の大きさがよくわかります。

ペンフィールドの地図を立体化したのが、ホムンクルス。
シュールな絵なので嫌な方は飛ばしてね（無理か？）。

カラダが受け取る感覚、手って、とっても大きいですね。

手に水泡ができて痛みと腫れと猛烈な痒みに襲われました。
発症したのはゴールデンウイークあたりで、実に３カ月強悩まされています。
これが、繰り返すですよ、治ったと思ったらまたぶつぶつ出てくる。
いま、４周目の腫れを引き起こさないよう、薬で対処治療しています。

グロテスクなので写真は控えるけど、ほんと、自分でも情けないくらいひどい。
指や手のひらに水泡が湧き、つぶれ、ぐじゅぐじゅと再生し、皮がめくれる。
同時に、身体にはいままで経験したことがない蕁麻疹が出ました。
代わるがわる、いろんな場所に、まだでていないところを選んで赤く腫れて出る。

原因は不明です。ざっくり言えば、ストレス、いろんな意味の。
蕁麻疹の９割はストレスなんですって。

それで。

ホムンクルスなんです。

手って、生活のすべてに関わる。仕事も家事もお風呂も睡眠も。
ちょっとなにかしようとして、手のひらなんですね、働いているのは。
ウェットティッシュで拭こうとするだけで、沁みて痛い。
手のひらがボロボロだと生活に支障をきたします。
熱も感じやすくなっているようで、電子レンジから取り出すのが辛い。

手って、カラダの中でもとっても感覚の鋭いところ。
手のひらを病むと大変ですね。

ホムンクルスなわたし。

てのひらって大事。大事な人を、ものを、場所を、なでなでする、手。

しばし治療と療養に専念します。
ライフワークは変わらず進めます。
パソコン打つのも絆創膏に手袋なんだけどね。
慣れだ、慣れ。