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兄妹げんか。 [つれづれ]

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まだ現実味はないのだけど。
そして、こんな風に綴ることに抵抗がないわけじゃないけど。

わたしがその人と今世で会えたことに感謝したいので、
ちょっとだけお付き合いください。

今日、身近な仕事仲間を一人、見送りました。
なんてのかな、拝顔もできず、四角い箱が空洞に吸い込まれて行って。

たくさんの人がお見送りに来ていた、50、60人くらい?
会場のスタッフは「ここにかたまらないでくださいっ」みたいに
必死な交通整理をしていた。
半分以上知らない人たち・苦笑。

もう20年来のお付き合いなのだろう、たいがいの人がそう。
最初の取材はなんだったか忘れたけれど、とにかく現場で初対面、
取材後、わたしから誘ってお茶して帰った。
当時、いいなって思っていた舞台俳優の一人にちょっと似てたんだよね。

それ以後、なんだかんだと接点は続いた。
主に仕事で、ときどきプライベートで。
ただ、その人に性愛的な、男女の感情を抱くことはなかった。

兄妹げんかみたい、てか。

いろいろ思い出すのよ、なんだかんだと一緒に遊んだり、
たぶん、彼の恋心を酒のつまみに飲んだり、いかにわたしがイケスカナイ女かと
と、つらつら説教されたり。
ペアチケットを買ったはいいけど、だれも一緒してくれないYAPOOSの
ライブに一緒にいってもらったり。
(コミックバンドやな!と卑下?されたのでケンカになった)

でも、彼が結婚してから、たぶん、結婚してからはやさしくなった。

ありゃ? こんな柔和だったかな? とびっくりするほどに・笑。

わたしの結婚パーティ(つか、飲み会)にも来てくれた。

まだお互いに尖っていた時代、仕事でコンビ組むたびに、
もう思い出せないような口喧嘩をすっごいしていた。

まるで兄妹げんかのように。

自分で言うのもアレだけど、あたしたちの言い合いはほのぼのしてて・苦笑、
だいたいにおいてほっとかれた。
ほっといても、ほっとかれても、問題なかった。

今日は拝顔できなかったのがとても残念だけど、
なんで!?と思ってちょびっと泣いているとき、ぽんっと。

ぽんっと。背中をたたかれて、彼だと思った。

ふふん、きっと、りかちゃんか、ゆみちゃんか、ももこが心配して、
ぽんってしてくれたのが種明かしなのだけれど、なんか彼が。
ぽんってしてくれたんだと思うことにする。

すこしだけ真面目?に言うと。
彼やわたしのようなフリーランスが一週間以内に発見してもらえるなんて、
とても恵まれている。
早くに不審に思った人の、そして実際に赴いた人の、いてくれたことを、
彼や奥様と一緒の気持ちで感謝したい。

みきさんがいてくれたから、いのうえさんがいてくれたから、よかった。

もちろんいまのわたしは同居人がおいでなので、
二日も放置ってことはないと思うけど、ちょっと前まで、
もしもいましんだらわたしはみつけてもらえるのかな、って、
たとえ話ではなく思ってた。
みつからないだろうなって周知の前提でなんちゃって短編小説とか、
書いたりしてた。

まだ、うまく、実感できないけれど、いっぱい気づかせてくれて、
いっぱい記憶をくれて、ありがとう。
今世で会えて本当にうれしかった。

これからはこういう連続だと思う、動揺しながら生きると思う、
生きている間は。
「おまえ、ぜんぜん大丈夫じゃないやろ?」といってくれた、きみ。

きみのほうがぜんぜん大丈夫じゃなかったよ。



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