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殉国之塔、6月22日。 [呉本くれぼん]

今日6月22日は、旧海軍呉工廠が、
空襲により壊滅的被害を受けた日です。
呉本ファンといった頂く方に改めて気づかされました。
呉本の中に何度も書いたはずなのに、現代のカレンダーでは見過ごしていた。
そんな自分に対して自戒も込めて。
殉国の塔19.JPG
先日の帰呉の際に訪れた「殉国之塔」。
まだ新鮮な百合の花が供えられていました。

工廠内で働いていた女子挺身隊の方々をご供養する碑です。
『呉本』でいうと117ページ。
防空頭巾のカタチをしています。

『呉本』第二章にご登場のおばさまが襲われ、ご友人を亡くされたのが、
この空襲だったのではないかと思われます。

当時は広く公表されなかったそうです。
そして、兵器工場はメタメタにやられたけど、
後で使うつもりだったか造船工場部分に爆弾はほとんど落とされなかった。
戦争とは、攻撃とは、非常に綿密なものなのだと。
背筋がぞっと凍るような思いで史実を知りました。

わたし自身がもっと呉本を消化しなければならない。
過去のことだからおしまいじゃない、それが戦災の史実。
これからをどう生きていくかのために、向き合う必要がある歴史。
多くの命の上にいま生きていることを知る日。

わたしって本当はとっても薄情者なんだなあ。
心を寄せること、同じ風景に立つ努力を、思い出す日。


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フランツ

AKIRA-alice様

偶々、貴方様の記事にヒットして、この殉国の塔に関心を持って頂いたこと・・嬉しく思っています。自分も10年前、父親がこの昭和20年6月22日(金)の大空襲を経験していたことが分かり、身近な存在になりました。
当時の父の体験を一冊の本にまとめております。
題名は、「ポツダム少尉 68年ぶりのご挨拶 呉の奇蹟」と云います。自費出版の非売品ですが、広島県をはじめ、全国140ヵ所の図書館に登録されております。読んで頂いた方々が、ブログでも紹介かされております。最新版は、第4版ですが、カラー220ページの読みやすい本です。
是非ともお読みください。
by フランツ (2021-10-27 19:17) 

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