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個別と、カコミ。 [ライター仕事]

インタビューには2種類あって、個別(または単独)と、カコミ。

個別は、ライターと対象者が一対一で話す、
カコミは文字通り、数人のライターで対象者を囲んで質問する。

人気者の取材には多くの媒体が殺到するから、
まずは「カコミ」というのが30~40分で設けられ、
その後に各媒体が「個別」の時間をもらって撮影したり追加のインタビューしたり。
たとえば人気映画の人気主演さん。
脚本を読んだ感想とか、現場の雰囲気とか、共演者の話とか、
一通りをこちらは聞くことになるし、あちらは答えることになるしで、
いちいち同じことを繰り返さないためも、「カコミ」は非常に効率的なんですね。

ライター(インタビュアー)の立場から言っても、「カコミ」はときに意味深い。
というのも、ライター同士って実はほとんど接点がなく、
「カコミ」や「記者会見」以外ではなかなか出会うものじゃないから、
ほかのライターがどんな視点でどんな質問をするのか聞くことは勉強になるんです。

と、思えば、
「あー!先に聞かれた!」と、考えていった質問を取られちゃうこともあるし、
「えー、そこ、もっとツッこんでよ!」と、聞きたい中身が曖昧なまま次の質問に移り、
どうにもこうにも聞きたい質問に戻れない流れになることもあります。

対象者の様子をよく見ながら、自分の番が来たら、どう切り出すか。
なかなかスリリングな時間なのですね。

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わたしのインタビューグッズです。
インタビュー中は目前の相手に極めて集中するため、メモを取ることは、ほぼありません。
ひたすら全力で相手に向き合います、それはもう、全身が「耳」です。
この会話が録音されていなかったら致命傷ですから、
レコーダーが回っているかどうかはときどき確認します。でも、
お相手から意識が逸れることは、一瞬もありません。

昔は、あまりの集中に、よく頭痛を起こしていました。
ほとんど「脳ミソの筋肉痛」状態です。なので半日くらいで治ります。

昨日は、カコミ、からの個別。
今日は、個別ではあるけれど、お相手が5人の座談会、と、
それぞれ違う状況でインタビューしてきました。いずれにしても、
彼らが言いたいことを原稿にしたいなと思っています。
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